高齢化と株式市場の関係って?未来の変化を予想してみよう
世界の高齢化がもたらす株式市場への影響とは…JPモルガンが調査報告書を発表 | Business Insider Japan
JPモルガンのストラテジストは、世界は高齢化が進んでおり、この傾向は株式リターンの低下と収益の伸び悩みにつながる可能性があると指摘しています。
世界中でお年寄りが増えていることはみなさんも知っていますよね。少子高齢化という、こどもが減ってお年寄りが多い状態です。
高齢化が株式市場にどんな影響を与えるかをJPモルガンという、銀行や証券その他金融サービスをやっている、世界で有名な会社が調べました。お年寄りが増えると、経済や株の動きが変わる可能性があるそうです。どうしてそうなるのか、これからの経済について考えるヒントになるかもしれません。
あなたなら、この変化をどう考えますか?
高齢化がもたらす影響
JPモルガンによると、65歳以上の人が1%増えると、株式の利益が約0.92%減ることが分かっています。お年寄りが増えると、働く人の数が少なくなり、経済全体の成長が遅くなるためです。この影響で、企業の利益も増えにくくなります。
投資家への影響
おじいちゃんやおばあちゃんが年を取ると、退職して収入が減り、現金にするために持っていた株を売ることが多くなります。これが株価の下がる原因の一つです。
特に、景気が悪くなるときには株を売ってしまうことが増え、株価がもっと下がることがあります。
国際企業への影響
世界中で仕事をしている大きな企業も、高齢化の影響を大きく受けます。海外で多くの収益を上げている企業では、世界的な高齢化が企業の成長に大きく関わります。
医療分野の明るい見通し
ただし、医療の分野では高齢化が逆に利益を増やすこともあります。お年寄りが増えることで、医療にかかるお金が増え、医療業界がもっと成長すると期待されています。65歳以上の人が1%増えると、医療業界の利益が10年間で0.85%増えるという報告もあります。
国による違い
高齢化のスピードは国によって違います。例えば、中国では急速にお年寄りが増えていますが、アメリカではゆっくりとした増加が見られます。それぞれの国で、経済に与える影響が違ってきます。
まとめ
- 65歳以上の人口が増えると、株価が下がる
- 退職した投資家が株を売ることで、株価が下がりやすくなる
- 世界的に活動している企業は、高齢化の影響を大きく受ける
- 医療の分野では、高齢化が利益増加につながる
最近のニュースでは、アメリカや日本の高齢化が進んでいることが報告されています。この高齢化が、特に中小企業にどのような影響を与えるかが注目されています。これにより、若い世代の活躍がますます重要になっているのです。
高齢化が経済にどんな影響を与えるのかについての記事でした。少子高齢化は問題、というのは多くの人がわかっていることです。これを「止める」のはなかなか難しいことでしょう。わたしたちが取り組むべきことは「少子高齢化の中で、どうやって経済を良くしていくか」ではないでしょうか。人手不足を解消するためにAIやロボットを使う、医療費が増えるのを抑えるために医療や薬を改良する、など世界では様々な取り組みがされています。
みなさんがおとなになる頃には、今よりも少子高齢化が進んでいることは確実です。将来の自分の働き方や職業などについて、今からちょっとずつでも想像してみませんか。
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