低画質がかっこいい!?レトロiPhoneの魅力とは?
古いiPhoneで撮影した写真が“エモい”と評価されるワケ 「iPhone 3GS」で試してみた(1/2 ページ) - ITmedia Mobile
若い世代の間では「エモい写真が気軽に撮れる」という意味で「古いiPhone」で写真を撮ることが話題だ。なぜ話題なのか実際に古いiPhoneを用いて撮影してみたり、同世代の友人等に聞き込みを行って考察してみることにする。
最近、日本の中古市場で古い「レトロiPhone」が大人気です。
特に、海外から来たお客さんに好評です。どうしてこんなに古いiPhoneが売れているのでしょうか?
低画質が「エモい」!
今のスマートフォンは高画質のカメラが当たり前ですが、あえて低画質の写真を撮ることが「エモい」として新しいトレンドになっています。ゲオの店長は「レトロiPhoneのカメラは低画質ですが、それが逆におしゃれに見えます。特にZ世代に大人気です」と話しています。
新しいスマホと比べると、レトロなモデルの写真は「絵の具で塗ったような感じ」があり、それが人々を引きつける理由になっているようです。
古いiPhoneがこんなに人気なのはなぜ?
この「レトロiPhone」ブームは、特に海外の若い人たちから支持されています。このブームのきっかけは、2024年5月にある韓国人がSNSで投稿したことでした。その投稿がきっかけで「レトロな感じ」が話題になり、多くの人が古いiPhoneを探すようになりました。
ゲオモバイル渋谷センター街店では、「レトロiPhone」の売り上げが5月から2か月連続で増えました。特に「初代iPhone SE」や「iPhone 5s」「iPhone 6」「iPhone 6s」が人気です。主に20代前半の海外の若い女性が中心に購入しています。
どんな人が買っているの?
ゲオモバイル渋谷店でレトロiPhoneを買う人のほとんどは韓国から来た20代前半の女性です。彼女たちは、レトロなデザインや低画質のカメラで撮れる独特の写真が魅力と感じています。さらに、韓国で人気の女性アイドルがSNSにレトロiPhoneで撮った写真を投稿していることも大きな理由の一つです。日本ではまだ始まったばかりのブームですが、この流行が日本全体に広がる可能性もあります。
こうしたレトロガジェットの人気は、過去にも同様のブームがありました。
過去にもあったレトロカメラブーム
- 1990年代後半:「チェキ」が女子高生に人気
- デジタルカメラやカメラ付き携帯電話の普及で人気が落ち着く
- 最近:Z世代がデジタルカメラやフィルムカメラを再評価
- 2000年代のデジタルカメラが再び注目される
- フィルムカメラも風合いや撮影体験が支持され、SNSで楽しむ人が増える
このように、過去のカメラブームが再び流行している背景には、レトロなデザインや独特の質感への興味、そしてSNSで情報を共有することが影響しています。
Y2Kファッションとのつながり
レトロiPhoneの人気は、2000年代初頭の「Y2Kファッション」と深く関係しています。Y2Kファッションは1990年代後半から2000年代初頭のスタイルで、Z世代に再注目されています。
この流行は、当時のテクノロジーやデザインへの懐かしさから、古いiPhoneやデジタルカメラにも広がっています。例えば、初代iPhone SEやiPhone 5sが再評価され、ファッションアイテムとしても使われています。
Y2Kファッションの特徴である鮮やかな色やロゴ、スポーティなアイテムは、当時のガジェットデザインと似ており、レトロiPhoneの人気を後押ししています。
こうして、レトロiPhoneのブームはY2Kファッションとつながり、過去の文化やデザインを現代風に楽しむ動きの一部となっています。
まとめ
- レトロiPhoneが特に韓国から日本に来た若い女性に大人気
- 低画質な写真が「エモい」として評価される
- SNSの影響でさらに人気が拡大
- Y2Kファッションの再流行も影響
いつも使っているカメラやスマホも、新しいものだけが良いとは限りません。どうして古いものに人気があるのかを考えることで、新しい発見があるかもしれません。
それは、経済や消費の本質を見つけることにもつながります。「なぜ新しいものだけが良いわけではないのか?」と問いかけることで、新しい視点が生まれるかもしれませんね。
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