「ねないこ だれだ」せなけいこさんが残した絵本の魔法
『ねないこ だれだ』などで知られる絵本作家・せなけいこさんが、23日に老衰のため92歳で亡くなったことがわかりました。おばけや妖怪などをモチーフに、貼り絵の手法を用いたシンプルながらも独創的な作風で、世代を越え、多くの親子に読み継がれるロングセラー作品を多く生み出したせなさん。絵本作りのこだわりや、作品作りのヒントとなった出来事を過去のインタビューなどから振り返ります。
『ねないこ だれだ』という絵本を知っていますか?みなさんも小さいころに読んだことがあるのではないでしょうか。この絵本は、せなけいこさんという絵本作家が書かれたもので、子どもも大人も楽しめる一冊です。
2024年10月、せなさんが92歳で亡くなられましたが、彼女の作品は今でも多くの親子に読まれています。どうして彼女の絵本はこれほど長く愛されているのでしょうか?せなけいこさんが大切にしていた絵本作りへの思いや、絵本が子どもたちにもたらす影響についてお話しします。
せなけいこさんと「おばけ」の絵本
せなけいこさんは、貼り絵という技法で絵本を作ることで有名でした。この技法は色とりどりの紙を切って貼りつけていくもので、まるで絵のパズルのようです。
彼女の代表作『ねないこ だれだ』には、夜に寝ない子どもが「おばけ」に連れて行かれるという、ちょっと怖くて面白いストーリーが描かれています。この「おばけ」のキャラクターがトレードマークで、たくさんの子どもたちが親しんできました。
せなさんは、この絵本を作るときに妖怪やおばけについてもっと知るために、民俗学の勉強も行ったそうです。これは、こどもたちにもっとリアルにおばけを感じてもらうための工夫でした。
絵本から広がる関連グッズの世界
せなけいこさんの絵本は、絵本の外でもいろいろな形で楽しまれています。たとえば、『ねないこ だれだ』に登場するおばけは、文房具やおもちゃになって、全国の書店やおもちゃ屋さんで販売されています。これらのグッズは親子で楽しむために作られ、絵本を読む楽しさをさらに広げています。また、せなさんの絵本のキャラクターを使ったイベントも行われていて、みんなが集まって絵本の世界を楽しんでいます。
『ねないこ だれだ』の特設サイトまであり、ぬりえや壁紙、おばけのレシピなど楽しい内容がいっぱいです。
https://www.fukuinkan.co.jp/nenaikodareda/
絵本がもたらす親子の時間と絆
絵本はただのお話ではありません。親がこどもに読み聞かせをすることで、親子の絆が深まります。
せなけいこさんの絵本は、シンプルでわかりやすい内容ですが、少し怖いところもあり、子どもたちの想像力を刺激します。親子で「おばけって本当にいるの?」と話し合うことで、絵本が家庭でのコミュニケーションのきっかけにもなっています。
絵本市場と新しいトレンド
日本では、少子化の影響があっても、絵本市場は安定して人気があります。さらに、最近ではデジタル版の絵本や、環境問題や多様性といったテーマを扱った絵本も増えています。これは、絵本が時代に合わせて進化しているからです。絵本は、読んで楽しむだけでなく、子どもたちが現代の問題について考えるきっかけにもなっています。
最近では、せなけいこさんの作品を紹介する展覧会も行われ、多くの人々が訪れています。たとえば「ねないこ だれだ」誕生50周年記念のイベントがあり、そこで子どもたちがせなさんの絵本と触れ合い、親子で楽しむ姿が見られました。こうした展覧会やイベントは、絵本の魅力を広めるとともに、子どもたちの文化的な学びの場となっています。
まとめ
- せなけいこさんは、貼り絵を使ってシンプルで温かみのある絵本を作り、多くの親子に愛されている
- 代表作『ねないこ だれだ』のおばけキャラクターは、グッズとしても人気
- 絵本は親子のコミュニケーションを深め、こどもたちが想像力を広げる役割を果たす
- 絵本市場はデジタル化や社会的なテーマを取り入れながら、今も進化を続けていく
せなけいこさんの絵本には、楽しいお話の中に「怖さ」や「教訓」がちりばめられています。
今、改めて絵本を読んでみませんか。キャラクターがどう感じているかや、物語の裏にあるメッセージについて考えてみましょう。ちいさいころに感じたことと、またちがった発見があるかもしれませんね。
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記事作成者
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山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があればなんとかなる」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。
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