アメリカ 9月雇用統計:予想以上によかった!株価にプラス?円安になる?
発表されたアメリカの9月の雇用統計が予想よりも良い結果となり、アメリカの経済に大きな希望と期待がふくらんでいます。
アメリカの雇用統計と、それが日本の株価やドルと円の関係にどんな影響を与えるのかを見てみましょう。
雇用統計って何?
まず、雇用統計とは、国がどれだけの人が働いているかや、どれだけの人が新しい仕事を見つけたかを調べたデータです。このデータは、毎月発表され、国や企業が経済の状況を判断するために使われます。
アメリカでは9月に25万4000人が新しく仕事を得たことが発表され、失業率は4.1%に下がりました。これは、経済が良い方向に進んでいることを意味します。
利下げって何?
次に、利下げについても説明します。利下げとは、銀行が人や企業にお金を貸すときの「金利」を下げることです。金利が下がると、お金を借りるのが簡単になり、みんなが新しい事業を始めたり、大きな買い物をしやすくなります。
今回のアメリカの雇用統計が良かったことで、アメリカの中央銀行(FRB)は大きな利下げを行わない方針を考えています。代わりに、小さな利下げにとどまる見込みです。
アメリカと日本の株価の関係
アメリカの経済は世界中に影響を与えます。特に、アメリカの金利が変わると、日本の株価や為替(円とドルの価値)も影響を受けます。
今回の雇用統計の発表を受けて、ドルの価値が上がり、円の価値が下がる「円安」になっています。発表後は一時149円まで円安が進みました。石破さんが自民党総裁に決まったときには141円台になったので、この数日で円の価値はジェットコースターのように上がったり下がったりしています。
円安になると、日本の自動車会社や電子機器メーカーなど、海外に商品を売っている企業の利益が増えやすくなり、その結果、株価も上がることが予想されます。例えば、自動車会社のトヨタは、多くの車を海外に輸出しています。円安になると、アメリカなど海外でトヨタの車が安く買えるため、売り上げが増えることが期待されます。これが日本の株価全体に良い影響を与えるのです。
投資家の動き
アメリカの金利が高いままだと、世界中の投資家はアメリカにお金を投資する傾向があります。しかし、円安が進むと、日本の株式市場も注目を集めます。特に日本の輸出企業にとっては有利な状況が続くため、投資家が日本の株を買う動きが強まるかもしれません。
今回の雇用統計だけでなく、中東の緊張も金融市場に影響を与えています。イランとイスラエルが軍事的に衝突していることで、投資家は「安全な資産」としてドルを選び、ドルの価値が上がっています。このように、さまざまな国際的な出来事が、私たちの株価や経済に影響を与えています。
まとめ
- アメリカの9月の雇用統計は、予想よりも良い結果だった
- アメリカの中央銀行(FRB)は、利下げを控えめに進める見込み
- 円安により、日本の輸出企業の利益が増え、日本の株価が上がる可能性がある
- 中東の緊張もドルの価値を高め、金融市場に影響を与えている
株価も為替も経済も、常に動いています。常に変わっています。それを面白いと思うか、面倒だと思うか、自分には関係ないと思うか。人それぞれですが、わたしたちの生活に密接に関わることなので、せっかくならその動きを知っておくほうが生きるのに役立つのではないでしょうか。
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