会社を辞めたい?退職代行サービスが人気の理由とは?

「会社と合わない」 退職代行サービスに早くも新卒の依頼殺到 SNSで違和感増幅 - 産経ニュース

新年度が始まって半月が過ぎたが、新入社員の退職希望を企業側に伝える「退職代行」サービスに、早くも依頼が殺到している。

退職代行サービス、大企業の2割が経験 全体の7割が「賃上げ」で引き留め TSR調べ - 産経ニュース

社員の退職希望を企業側に伝える「退職代行」サービスを巡り、連絡を受けた企業の7割が賃上げなどの対応で写真の引き留めを図ったことが、東京商工リサーチ(TSR)の…

「退職代行サービス」というものがあります。これは、会社をめたい人の代わりに、会社に「辞めたい」「辞めます」ということを伝えてくれるサービスです。

そんなの自分で言えば?と思う人もいるかもしれません。でも最近、このサービスを利用する人が増えているのです。どうしてでしょうか?

大企業の社員も利用する退職代行サービス

東京商工リサーチ(TSR)の調査によると、会社に退職代行サービスから連絡を受けた企業の約7割が、社員を引き留めるために給料を上げることを提案しました。大企業ではその割合がさらに高く、約85%が給料を上げることを提示しました。

退職する人全体のうち、約9.3%が退職代行サービスを利用していました。特に大企業では約18.4%が利用しており、規模が大きいほど利用が増えているようです。

新卒者の退職希望急増

新年度が始まったばかりの4月には、新しく入社した社員からの退職希望が急増しました。
「モームリ」という退職代行サービスを運営する会社によると、4月1日から18日までに129人もの新卒者が退職代行を依頼しました。昨年の4月と比べても大幅な増加です。

新卒者の主な退職理由

  • 仕事の内容や雰囲気が合わない
  • 事前説明と実際の仕事の違い
  • 人間関係やいじめ
  • 精神的・体力的な不調
SNSの影響

退職代行サービスの利用が増えている背景には、SNSの影響もあります。
新卒者がネット上で「仕事が大変」と投稿すると、すぐに「辞めた方がいい」という反応が集まり、他の人と比べて職場に違和感を感じやすくなるのです。また、現代の若者は昔よりも転職を決意しやすい傾向にあるようです。

退職代行サービスの詳細

退職代行サービス「モームリ」では弁護士の監修を受け、24時間LINEやメールで依頼を受け付けています。料金は正社員や契約社員なら2万2000円、アルバイトは1万2000円で、会社に「辞めたい」ということを代わりに伝えてくれて、その後のやりとりや手続きもやってくれます。

このサービスは2022年3月に始まり、これまでに8300件以上の依頼を受けています。依頼者の約6割は20~30代で、新型コロナウイルスの影響でコミュニケーション能力に不安がある人も多いようです。

まとめ
  • 退職代行サービスの利用が増えている
  • 大企業の約2割が退職代行サービスを経験
  • 新卒者の退職希望が急増している
  • SNSの影響で退職を決意しやすくなっている

私自身は、今は自分で会社をやっていますが、それまでは何度も会社を変えています。寝る時間が毎日3時間くらいしかなくて疲れて辞めたこともあれば、今までやったことのない仕事や業界にチャレンジするために辞めたこともあります。会社がつぶれる可能性が高いと判断して(財務会計という仕事をしているとそういうことがわかりやすいのです)辞めたり、経営者のやり方や考え方に納得できずに離れたこともあります。

退職代行サービスは、今の社会で働く人々にとってどんな意味があるのでしょうか?どうしてこんなに多くの人が利用するようになったのか、考えてみましょう。
おうちの方に、今の仕事を辞めたくなったらどうするか、今まで会社を辞めたことがあるか、なぜやめたのか、などを聞いてみるのもいいですね。仕事の選び方や働き方について、考えてみてください。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があれば、仕事に困らない」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。