急に円高!その理由は?また為替介入?
為替介入、「コメントする立場でない」と神田財務官-一時157円台 - Bloomberg
神田真人財務官は11日夜、円相場が対ドルで急伸したことを受け、為替介入の有無について「これまで通り何もコメントする立場ではない」と述べた。同省内で記者団に語った。
7/11夜、急に円高になりました。1ドル161円代だったのが、一時157年代まで円が急激に上がったのです。
なぜ急に円高になったのか、可能性のある理由をいくつか考えてみましょう。
円が急激に高くなった理由
円相場が急に高くなった理由はいくつか考えられます。神田財務官は、次のようなことを言っています。
米CPI(消費者物価指数)の影響
アメリカの消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで、円が急激に上昇しました。
CPI(消費者物価指数)は、消費者が購入する商品の価格の平均的な変動を示す指標です。CPIが上がると、物価が上昇していることを意味し、反対に下がると物価が安定していることを示します。今回の円急伸は、このCPIの結果が市場予想を下回ったことが原因です。
これは、物価が上がると利下げの可能性が高くなるため、ドルが弱くなり、円が強くなるからです。
市場の投機
投機とは、短期間で利益を得るために取引を行うことです。
神田財務官は、「市場が合理的に判断したか、それ以外の力が働いたのではないか」と述べ、市場での投機が円の急上昇を引き起こした可能性も指摘しています。
日米金利差
これまでの円安の理由として、日米の金利差がありました。これは今も変わっていません。
金利が低い日本に対して、金利が高いアメリカの方が魅力的に見えるため、円が売られドルが買われてきました。
今も金利差は変わっていないのに、今回の急な円高は日本銀行が今年のゴールデンウィーク中に行った「為替介入」を再び行った可能性があります。
なお、神田財務官は為替介入について、「これまで通り何もコメントする立場ではない」と、やったともやってないとも言いませんでした。
為替介入
為替介入とは、政府や中央銀行が通貨の価値を調整するために市場に介入することです。日本の財務省は、為替介入を行うかどうかについてコメントを避けることが多く、月末に総額として発表されます。為替介入が行われると、円高や円安の動きを抑えることができます。
まとめ
- 米CPIが市場予想を下回ったことで円が急伸
- CPIとは物価の変動を示す指標
- 市場での投機が円の急上昇を引き起こした可能性
- 日米の金利差が円高の原因
- 為替介入とは政府や中央銀行が市場に介入して通貨の価値を調整すること
日本銀行が為替介入をしたかどうか、それは来月わかります。月のはじめに、日本銀行が持っているドルや円の額の発表があるからです。私は165円まで為替介入はしないと考えていましたが、さてどうでしょうか。
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