円安ドル高、日米の金利の違いが影響

昨日(2023/6/16)は、円安ドル高(日本のお金の価値が下がってドルの価値が上がる)が進みました。

日本の中央銀行である日銀は、お金をたくさん出回らせる政策(金融緩和政策)を続けることを決めました。一方、アメリカやヨーロッパの中央銀行はインフレ(物価の上昇)を抑えるために利率を上げる方向に進んでいます。この違いによって、日本のお金の価値が下がり、円を売ってドルを買う人が増えました。

現在のレートは、1ドル=141円82~92銭、1ユーロ=155円15~25銭です。

日銀の植田和男総裁は、会議の後の記者会見で「引き続きお金をたくさん出す金融緩和政策を続けていきます」と言いました。一方、リッチモンド連邦準備銀行のバーキン総裁は、「もし物価の上がり方が鈍くならないなら、アメリカの中央銀行も利率を上げるべきだ」と考えを示しました。

日本とアメリカの金利の違いが円安になる理由は、アメリカの中央銀行が利率を上げると、ドルが魅力的になります。なぜなら、預けた時に付く利息が高いアメリカに、お金を移す(ドルを買う)ため、アメリカドルが人気になってたくさん買われるからです。それに対して、日本の中央銀行である日銀は低い金利を続けているため、投資家は円よりも他の国の通貨にお金を移す傾向があります。その結果、円の価値が下がり円安になるのです。

円安は輸出をする企業には良い点がありますが、日本で暮らす人達にはものの値段があがったりして困る点もあります。どっちも良い点と悪い点がありますが、あまり極端に円安になったり円高になったりするのは問題です。

日本銀行がいつまで金融緩和政策を続けるのか?これによって円の価値や、今どんどん上がっている日経平均株価、そして私達の生活への影響も大きいのでニュースなどでチェックしておきましょう。

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