株価の不思議!最高益でも株価が下がる理由とは?
「最高益の会社」の株価が上がらない当然の理由 相場に影響を与えるのは過去のデータではない | 投資 | 東洋経済オンライン
昔の話ですが、こんなシーンがありました。私の周りで株式投資をはじめたばかりの人がいました。その人がある日、日経新聞を私に見せながら、「おい、この○○社、『最高益』だってさ。オレ、この株買おうかな」そ…
今回はちょっとむずかしい話です。株は買ったときよりも高くなったときに売れば、もうけがでます。でも必ずしも上がるわけではありません。
過去一番もうけた会社の株価は上がると思いませんか?でも、なぜか下がってしまうことがあります。その理由は一体何でしょうか?過去のデータやその会社以外の原因、さらには未来の予測が株価に与える影響についての記事を紹介します。
私も株取引を始めた頃は、過去最高益を出した会社の株を買ったのに値段がすごく下がってしまい、損をして株について勉強し直したことがあります。
最高益がもたらす株価の変動
「最高益」と聞くと、会社の株価が上がると思いがちですが、実はそうではないことがあります。過去のデータである「最高益」が出たとしても、これからも業績が良いかどうかは分かりません。多くの投資家やアナリストは事前に「最高益」を予測しており、その段階で株価はすでに高くなっています。
そのため、「最高益」のニュースが発表されると、むしろ売りに出されることが多いのです。この現象は「材料出尽くし」とも呼ばれます。
外部要因と株価
株価には、天災や災害、経済危機などの「外部要因」も影響を与えます。例えば、工場火災が発生すると、一時的に業績にマイナスの影響がありますが、多くの場合は保険でカバーされます。そのため、投資家は冷静に対処することが求められます。「天災に売りなし」という格言もあり、事故や天災という理由だけであわてて売ってしまうことは避けるべきです。
政治と株価の関係
政治の変化も株価に影響を与えます。
例えば、日本では民主党が政権を取った際に、公共事業費が削減され、建設関連の株価が下がりました。
一方、今回のアメリカの大統領選挙では、トランプ氏が再選した場合、輸入品に高い関税がかけられる可能性があり、日本の輸出産業にも影響が出るかもしれません。
環境の変化による株価の動き
コロナ禍のように大きな環境変化が起こると、人々の行動が変わり、それが企業の業績に影響を与えます。
例えば、外食産業は外出自粛で大きく業績を下げましたが、巣ごもり需要でゲーム関連の株価は上がりました。
このように、環境の変化は株価に大きな影響を与えるのです。
まとめ
- 環境の変化により、人々の行動が変わり、株価も動く
- 「最高益」は過去のデータであり、未来の業績を保証するものではない
- 外部要因や天災による一時的な影響には冷静に対処することが重要
- 政治の変化は企業の業績に影響を与える
株式投資の世界は、未来の予測が重要です。過去は過去。その会社が「将来」成長するのか、を見て多くの投資家は株を売ったり買ったりします。
未来のこと、先のことが過去よりもさらに大事なのは株の世界だけではありません。「前はこんなことができた」「昔こんなことをやった」のはすごいことですが、いつまでも昔のことだけを見ていても仕方ありませんよね。未来のある若いみなさんは、ぜひ「将来こんなことをしたい」「将来はこんなことができるようになる」という目標や夢を持ち、そのために時間を使ってほしいと思います。
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