正月は休む時代へ!百貨店の事情

百貨店「正月閉店」 福袋売れず、稼ぎ頭はインバウンド 人手不足も背景に - 産経ニュース

百貨店やスーパーで正月の営業を見直す動きが広がっている。正月は1年のうちでも客数や売り上げが伸びる時期だが、来年は首都圏と関西で店を持つ大手百貨店が相次いで1…

最近、百貨店が正月に休む動きが広がっています。
例えば、高島屋は2023年に23年ぶりに1月2日の休業を決めました。その背景には、人手不足や買い物スタイルの変化、外国人観光客の増加があります。この記事では、正月休業が増えた理由とその影響を説明します。

正月休業が増えた理由

1. 働く人が足りない
百貨店では働く人が不足しており、長時間労働や休みの少なさが問題です。そのため、多くの企業が正月休みを導入しています。例えば、高島屋は1月2日を休業日としました。

2. 買い物の仕方が変わった
昔は福袋や初売りを目当てに多くの人が訪れていましたが、最近では「欲しいときに買う」という考えが広まり、正月セールへの依存が減っています。

3. 外国人観光客の消費が増えた
外国人観光客が春や秋に多く買い物をし、円安で高級品の購入が増えています。そのため、正月以外でも売り上げが安定しているので、正月にお店を開けなくてもよいと考えるところも増えました。

昔と今の正月営業

昭和時代
昭和のころは、ほとんどの店が年末年始に休業し、元日や1月2日は家族と過ごす時間とされていました。百貨店の初売りや福袋が特別なイベントでした。

平成時代
平成になると元日から営業する店が増え、スーパーやショッピングモールでセールやイベントが行われ、多くの人が買い物を楽しみました。福袋や初売りのために行列を作る光景も見られました。

令和時代
令和では、人手不足や働き方改革により元日や1月2日に休む店が増えました。ネットショッピングの普及で店を訪れる必要が減り、高級品を買う外国人観光客の需要が年間を通じて百貨店を支えています。

福袋の魅力と変化

福袋には何が入っているの?
福袋は、中身が見えない袋に商品が詰められていて、通常より安く買えるのが特徴です。服や靴、文房具やお菓子などが多く、何が入っているかを想像しながら買うのが楽しみとされてきました。

福袋はお得なの?
福袋の中身は、通常価格より安いため「お得感」が人気でした。しかし最近では、「必要なものを選んで買いたい」と考える人が増え、福袋への関心が薄れています。

福袋が売れなくなった理由
近年、福袋が売れなくなった理由は以下の通りです。

  • 「中身がわからないのは不安」と思う人が増加。
  • 環境を考えて無駄な買い物を控える人が増えた。
  • SNSで中身が公開され、驚きが減った。
正月営業を続ける店

一方で、イオンリテールのように正月も営業する店もあります。これは「正月に買い物する場所がないと困る」というお客さんの声に応えるためです。
また、従業員が休みを取りやすくする工夫もされています。地域のニーズに合わせて柔軟に対応することで、消費者の期待に応えています。

まとめ
  • 正月休業が増えた理由は、働きやすい環境を作ることや買い物の仕方の変化、外国人観光客の影響がある
  • 福袋の人気が低下し、正月営業の重要性が減っている
  • 店舗の営業スタイルは昭和から令和にかけて大きく変わった
  • 正月営業を続ける店は地域のニーズに合わせた工夫をしている

正月にお店が休みであることについてどう思いますか?
家族で「お店の人が休むとどんな良いことがあるかな?」や「福袋がなくなったらどんな買い物を楽しめるかな?」と話し合ってみましょう。
また、インターネットでの買い物が普及したことが、どんな影響を与えているのか考えてみるのも経済について知る手がかりになるはずです。

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