ユニクロが花を売る理由とは?
1つ390円、3つで990円…全国21カ所ある「ユニクロの花束」が、靴下とまったく同じ売り方をしている理由 | PRESIDENT BOOKS | ベストセラー著者と読者をつなぐメディア
ユニクロは全国21店舗で花束を売っている。季節の生花は1束390円、3束990円だ。なぜそうした売り方になったのか。マーケティングコンサルタントの北沢みささんが解説する――。(第1回)
ユニクロはなんのお店?と聞かれたら、みなさんはなんと答えますか?
服!と答える人がほとんどではないでしょうか。もちろんユニクロは服を売っています。でも。最近はお花も売られていることを知っていますか?
花束が390円、3束で990円で販売されています。なぜお花を売っているのか?どうしてこんな値段なのか?見てみましょう。
ユニクロがなぜ花を売るのか
ユニクロが花を売る理由の一つは、お店を「買い物をする場所」だけでなく「人が集まる場所」にしたいという考え方です。例えば、横浜のUNIQLO PARKでは、子供たちが遊べる公園が店舗に併設されており、花も販売されています。
ユニクロの花束の値段は靴下と同じ
ユニクロは全国21店舗で花束を売っています。1つ390円、3つで990円という値段です。なぜこんな売り方をしているのでしょうか?
それはユニクロの靴下と同じ売り方をしているからです。この値段の設定はお客様が選びやすく、簡単に買えるように工夫されています。
店は「服を買うためだけの場」ではダメ
ユニクロの柳井社長とクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏は、17年間にわたり「新しい服とは」「店とは」といった深い話を続けてきました。その中で、店は地域社会にとって重要な存在であるべきという考えが生まれました。
コロナ禍での新しい試み
2020年春、コロナ禍の中でユニクロは花の販売を始めました。お客様への挨拶が難しくなったため、花を通じてお客様を歓迎する方法として考えられました。この取り組みは社内外で好評を博し、現在では全国21店舗で花束を販売しています。
街の風景の一部に
ユニクロの花売り場は、ただ花を売るだけでなく、街の風景の一部として地域に溶け込んでいます。ユニクロは「花を売ろう」というアイデアを実現するために、全員が協力し、試行錯誤を重ねました。
まとめ
- ユニクロは全国21店舗で花束を売っている
- 花束の値段は1つ390円、3つで990円
- お店を「買い物する場所」から「人が集まる場所」へ進化
- コロナ禍でお客様を歓迎するために花の販売を開始
服のお店だから服を売る「だけ」ではなく、「人が集まる場所」を目指すというような考えを持っているから、普通では考えられないビジネスのやり方も思いつくのかもしれませんね。若いみなさんも、ユニクロのように「普通」を飛び越える考え方ができるはずです。ぜひ「今」感じること、考えることを大切にしてください。
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