あなたの持ち物も「資産」?持ちモノの価値を見直してみよう
『日本の「持ちモノ資産」に関する調査』所有物の価値を「持ちモノ資産」として算出 日本全国で推計約216.4兆円、一人当たり平均約182.4万円 | 株式会社メルカリ
〜持ちモノを資産として捉える若年層は、高齢層と比べてモノを捨てない傾向が強い〜 株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、ニッセイ基礎研究所 生活研究部 上席研究員 久我 尚子氏監修のもと、『日本の「持ちモノ資産」に関する調査』を実施しました。 東京商工リサーチの調査によれば、2024年に値上がりした食品の品目数は1万品目を超えています。さらに、2025年には1,000品目の値上げが予定される※1など、物価上昇が続く見通しの中、消費者には賢い買い物や節約といった家計防衛がますます求められています。 一方、メ
みなさん、自分が持っているものを「資産」として考えたことはありますか?
日本全体の家庭にある「持ちモノ資産」は約216兆円と言われています。服や本、趣味のアイテム、家電など、普段使っているものが実は大きな価値を持っているんです。若い世代がどのように持ち物を資産として考え、活用しているかを見ていきましょう。
持ちモノの価値ってどれくらいあるの?
「持ちモノ資産」とは、家にある物をお金に換算したものです。日本の「持ちモノ資産」の総額は約216兆円で、一人あたり平均約182万円になります。
特に「服」が全体の33.6%を占め、「趣味のアイテム」が27.5%、「家具や家電」が19.6%と続きます。
若い人たちの持ち物の考え方
Z世代(10代から20代)は、持ち物をただ使うだけでなく、売ることも考えています。
例えば、服や家電をフリマアプリで売ることで、新しいものを買うためのお金を作り、物を再利用しています。このような行動は「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」と呼ばれ、環境にも優しい生活スタイルです。
なぜ「捨てない」選択が増えているの?
若い世代は持ち物を捨てず、売ったり譲ったりすることが多いです。
一方、60代以上の人たちは使える物でも処分することが多いです。
フリマアプリの普及で、若い世代にとって不要品を売ることが簡単になったためです。特にZ世代は、持ち物の価値や売るタイミングを考え、資産として捉えています。
若者の「モノの循環」を意識した生活スタイル
Z世代は持ち物を「資産」として考え、将来の価値を意識しています。
例えば、新しい服を買うとき、後で高く売れるブランドや状態の良いものを選びます。これにより、使わなくなった物でも次の人に価値を提供し、「消費品」ではなく「資産」として活かすことができます。
この生活スタイルは「サーキュラーエコノミー」と深く関わっています。物を捨てずに売ったり譲ったりして価値を提供し、無駄を減らして資源を有効に使います。これにより、経済的な利益だけでなく、環境への負担も減らすことができます。
サーキュラーエコノミーが経済に与える影響
サーキュラーエコノミーが広がると、新しい商品を買う回数が減り、企業の売り上げが減少することがあります。
しかし、新たな雇用も生まれ、リサイクルや修理、シェアリングサービスなどのビジネスチャンスが広がります。そのため、サーキュラーエコノミーが経済停滞に直結するとは限りません。
エシカル消費とは?
エシカル消費とは、環境や社会に優しい商品を選ぶことです。
例えば、環境に負荷をかけない材料を使った商品や、労働環境に配慮した商品を選ぶことです。Z世代は商品の背景についても考える人が増えており、エシカル消費は持続可能な社会を目指す大事な考え方です。
持ち物の価値を引き出すために
持ち物を「資産」として考えると、捨てる前にどう活用できるかを考えてみましょう。
- フリマアプリを使う:
使わなくなった物を売り、新しい物を買うためのお金にする。 - 譲る・交換する:
友達や家族と物を交換し、無駄を減らしながら新しい楽しみを見つける。 - 修理する:
古くなった物でも、修理することで長く使えるようにする。
まとめ
- 日本の「持ちモノ資産」は総額約216兆円、一人あたり平均約182万円
- 若者は持ち物を資産と考え、売ったり譲ったりして活用している
- フリマアプリの普及で、物を捨てず循環させる選択が増えている
- サーキュラーエコノミーには経済停滞のリスクと新たなビジネスチャンスの両面がある
- エシカル消費は、環境や社会に配慮した持続可能な消費行動
自分が持っているものを見直してみましょう。意外な価値があるかもしれません。
売ったり譲ったりすることで、新たな価値を生み出すことができ、家計にも環境にも優しい選択になります。持ち物を「資産」として考え、物の価値をもっと深く考えてみましょう。
【無料オンラインイベント】8/25(日)「第3回 クイズで学ぶ!お金と社会のつながり」
<詳細・お申込みはこちら>