パート・アルバイトの時給上昇!

「パート・アルバイトの時給が上昇している」という記事です。時給とは、1時間働いたときにもらえるお金のことです。

2023年6月の平均時給は、東日本エリアで1141円、西日本エリアで1083円でした。
レストランなどの飲食サービスは、新型コロナウィルスが流行した頃に比べると回復してきています。平均時給は1074円で、前の歳の同じ月に比べると、23か月連続で時給が上がっています。
ただ、それでも他の職業に比べると低い時給です。

一方、高い知識や技術を持った人たちを指す専門・技術職が最も高く、東日本エリアでは1302円、西日本エリアでは1205円でした。やはりいろいろなことに詳しい人や、だれでもできるわけではない技術を持った人がもらえるお金は多いことがわかります。

アメリカに比べると、日本の給料は安い、時給は安いとよく言われます。アメリカでは最低時給が15~17ドル(2168~2458円)です。この記事にあるように、日本では、東日本エリアで1141円、西日本エリアで1083円。これだけを見るとアメリカの時給がすごく高いように思えますね。だいたい倍の差があります。

ですが、アメリカは物価(モノの値段)もすごく高いのです。とえばマクドナルドのビッグマックの平均単価が約5.53ドル(約800円)。日本だと450円なので倍近い値段の差がありますね。つまり、給料が高くても、モノの値段も高いので、結局日本とそれほど変わりはないのです。

モノの値段が上がるのと同じくらい働いてもらえるお金が増えれば良いのですが、それがうまくいかないとみんながモノを買うのを減らして節約してしまいます。
そうすると会社がもうかりません。会社がもうからないと給料も増えない… むずかしい問題ですね。

若いみなさんが「今」できることは、とにかく「好きなこと」「得意なこと」を見つけて、誰にも負けないようにくわしくなり、その力を伸ばすことです。

世の中が不況だ、景気が悪い、と言われていても「世の中に必要とされている能力が高い」人は、給料が高いことが多いのです。

記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
外国語大学卒業後に学習塾小中学文系/高校英語講師、パソコン教室インストラクター/営業を経て、2006年に外資系産業ガス会社に入社。以降17年以上複数企業にて財務経理責任者やCFOを歴任。現在も複数企業の会計アドバイザー等を務める。
こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
2023年11月30日に「キッズノミクス クイズで学ぼう、お金と経済」を発売。
『「会計」「IT」「英語」があれば、社会人人生なんとかなる』がポリシー。