モデル『瑠菜』で若者をつかめ!しまむらの作戦

なぜ、「20歳」「服飾専門学生」のAIモデルを起用したのか しまむらの狙い - ITmedia ビジネスオンライン

アパレル大手のしまむらが、販促にAIモデル「瑠菜(るな)」を活用している。その狙いとは?

ファッションセンターしまむら。みなさんごぞんじですか?買い物をしたことはありますか?
以前、私が講師をしている社会・経済探究講座CA$H!の受講生(高校1年生)にしまむらのイメージを聞いたところ「なんとなくお母さん世代が買っているお店」という答えでした。みなさんのイメージはどんなものですか。

さて、その「しまむら」が新たに起用したAIモデル「瑠菜(るな)」をご存知ですか?
20歳の服飾専門学生という設定の瑠菜は、ポスターやSNSで活躍中です。でも、なぜしまむらは人間のモデルではなく、AIモデルを選んだのでしょうか?

しまむら プレスリリースより
AIモデルとは?

AIモデルとは、コンピュータの技術を使って作られたファッションモデルやタレントのことです。

しまむらが起用した瑠菜は、20歳の服飾専門学生という設定で、父・母・姉と一緒に暮らしています。特技はかわいいものを見つけること、趣味は家族に服のコーディネートを披露することです。まるで本物の人間のようなプロフィールですね。

しまむらが瑠菜を使う理由

瑠菜のInstagram(@lunagram_158)には、約6400人のフォロワーがおり、ファッションやコスメ、雑貨などを紹介しています。

若い世代に魅力的な商品をアピールするために、しまむらは瑠菜を選びました。実際の人間のモデルとは違い、瑠菜はスケジュール調整や撮影に時間がかからないため、流行の変化に素早く対応できるのが強みです。

しまむら プレスリリースより
SNSで若者にアプローチ

しまむらのターゲットは10~50代ですが、新聞を読む若者は少ないため、折込チラシでは10代~20代の若者に情報を届けにくいという問題がありました。そこで、SNSを活用して情報発信を強化するために、AIモデルの瑠菜を起用したのです。瑠菜のInstagramでは、若者に人気のあるコメントや投稿を意識して行っています。

まとめ
  • しまむらはAIモデル「瑠菜」を活用している
  • 瑠菜は20歳の服飾専門学生という設定
  • SNSを通じて若者にアピール
  • スケジュール調整や流行の対応がしやすい

AI技術は、私たちの生活の中でどんどん身近になっています。AIモデルのように、人間の仕事をサポートしたり、代わりになったりすることも増えてきました。
おうちの方と一緒に、「将来、どんな仕事がAIに代わるか」「AIとどのように共存していくか」について話し合ってみましょう。未来の働き方について考える良いきっかけになるでしょう。

おまけ: 私も同じ設定で、AIモデルを作ってみました。作り込みをしていないし、プロではないのでしまむらのAIモデルさんほど人間ぽくはできてません。2.5次元モデルくらいですね。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があればなんとかなる」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。