パウエル議長「時は来た」 アメリカの利下げと円高
NY円、一時144円台前半 FRB議長の利下げ示唆でドル売り活発に | 毎日新聞
23日のニューヨーク外国為替市場で対ドルの円相場が上昇し、一時1ドル=144円台前半をつけた。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が次回9月会合での利下げを強く示唆する発言をしたことで、ドルを売って円を買う動きが活発化した。
アメリカのパウエルFRB議長が、「利下げの時は来た」と発言しました。そしてこの発言を受けて円高になりました。
なぜアメリカの金利が下がると日本の円が強くなる(円高)のでしょうか?それは、日本とアメリカの金利の差が、為替(お金の価値の変動)に大きな影響を与えるからです。
パウエルFRB議長の発言と利下げの背景
アメリカの中央銀行であるFRBのパウエル議長は、今まで続いてきた物の値段が上がる「インフレ」を防ぐ取り組みがうまくいっているので、そろそろ金利を下げる時が来たと話しました。金利を下げると、モノを買いやすくなる一方で、仕事が減って仕事をしたくてもできない人が増えることはさけたいと考えています。
この発言は、アメリカの経済の強さを保ちつつ、インフレ率を目標の2%に近づけるための重要な一歩とされています。
利下げがドルと円に与える影響
FRBが金利を下げると、投資家たちはドルの価値が下がると考えて、ドルを売って円を買うことが増えます。実際に、今回の発表後、ドルの価値が下がり、円の価値が上がりました。これにより、1ドルあたりの円の価値が高くなり、144円くらいまで円高となりました。
日米金利差が為替に与える影響
さらに、日本の中央銀行である日銀が7月に金利を上げたことで、日本の金利が少し高くなりました。この結果、アメリカと日本の金利の差が小さくなり、円が強く、ドルが弱くなる動きが見られました。これが「円高・ドル安」と呼ばれる現象です。
まとめ
- FRBのパウエル議長が金利を下げる可能性について発言
- アメリカの金利が下がると、ドルの価値が下がり、円の価値が上がりやすくなる
- 日銀が金利を上げたことで、日米の金利差が縮まった
- パウエル議長の発言もあり、円高・ドル安が進んだ
最近、日本とアメリカの金利のちがいがニュースで取り上げられていて、世界中の投資家が注目しています。特に、この金利差がどのように経済に影響を与えるかが、これからも大事な話題になりそうです。
円高・円安だと、外国からの輸入品の値段や、海外旅行の費用にそれぞれどんな影響があるか考えてみましょう。円高も円安も極端になると、経済には悪い影響が起こりやすくなります。1ドルいくらぐらいがちょうどよいのかを確認している途中だとも言える今の状況。ぜひ注目してください。
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