はなまるうどんと丸亀製麺:セルフサービスうどんチェーンの明暗

はなまるうどんと丸亀製麺 「うどん同級生」でなぜ、明暗が分かれたのか(1/3 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン

同じ2000年に1号店をオープンした、セルフ式うどんチェーンのはなまるうどんと丸亀製麺。近年は大きな差が生まれている。一体なぜ、こうした差が生まれたのか。

みんなはうどんが好きですか?今回は、セルフサービスのうどんチェーン「はなまるうどん」と「丸亀製麺まるがめせいめん」の話です。どちらもおいしいうどんを出していますが、最近の売上では大きな差が出てきたのです。どうしてこんなことになったのか考えてみましょう。

丸亀製麺の本当の本拠地は兵庫県!

「丸亀製麺」という名前から、このうどんチェーンの本社は香川県丸亀市にあると思うかもしれません。でも実は、丸亀製麺を運営している会社は兵庫県神戸市にある「トリドール」という会社です。

トリドールは、丸亀製麺を日本全国、そして世界中に広げています。丸亀という名前を使うことで、本場の讃岐さぬきうどんのイメージを大事にしているのです。

はなまるうどんの始まりは100円のかけうどんから

はなまるうどんが最初にお店を開いたのは2000年のこと。みんながびっくりするかもしれませんが、当時のかけうどんの価格はたったの100円だったのです。これはとてもお得で、多くの人が喜んで食べに来ました。

この安さがはなまるうどんの人気を広げ、たくさんの店舗ができるきっかけとなったのです。

はなまるうどんの苦戦

はなまるうどんは、セルフサービスでうどんを提供するお店で、2000年に創業しました。だけど、最近はお店の数が減っていて、売り上げも減少しています。特にコロナ禍での業績が悪化して、店舗数が減ってしまいました。

丸亀製麺の成功

一方、丸亀製麺はコロナ禍でも成長を続けています。店舗数はほぼ変わらず、売り上げも増えています。丸亀製麺は大きな道に面した店(ロードサイド店)が多く、持ち帰り対応も早くから始めたので、コロナ禍でもお客さんを引き寄せることができました。

お店の場所もちがう

はなまるうどんと丸亀製麺の違いには、いくつかのポイントがあります。

まず、はなまるうどんは吉野家グループに属しており、フランチャイズ展開もしていますが、お店は都市部に集中しているため、コロナ禍で外出する人が減った影響を大きく受けました。一方、丸亀製麺はロードサイド店が多く、郊外型の立地がコロナ禍でも助けになったのです。

ブランド力の差

また、ブランド力の差も明暗を分けました。はなまるうどんは「安さ」を売りにしていましたが、価格競争の中では品質訴求がむずしかったのです。

対して、丸亀製麺は「丸亀」という地名のブランド力を活かし、一定の品質を維持しながら成長しました。

まとめ
  • はなまるうどんの店舗数は減少中
  • 丸亀製麺は成長を続けている
  • 立地の違いが業績に影響
  • ブランド力の差が大きな要因

吉野家グループは、はなまるうどんの再生に向けて新コンセプト店を計画中です。これからの戦略に注目です。

ビジネスでは、特に飲食店では「立地」や「ブランド力」が大切だという例でした。みんなはお店を選ぶときに何を大事にしていますか?値段?味?有名な店?おうちの人はどうでしょう。

次にうどんを食べに行くときは、この話を思い出してくださいね。

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