NYダウが900ドル急落!アメリカ経済の未来は?

NYダウ 一時900ドル超の大幅な値下がり 円高も加速 アメリカ経済に減速の兆しか | NHK | 株価・為替

【NHK】2日のニューヨーク株式市場はアメリカの雇用統計を受けて景気減速への警戒感が高まり、ダウ平均株価は一時、900ドルを超える…

今日のニュースはアメリカの経済に関するお話です。
8月2日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価がなんと900ドル以上も急落しました。日本では日経平均株価が8月1日、2日と大きく落ちました。アメリカと日本のこの株価のバク下げ。この出来事は何を意味するのでしょう。

アメリカの経済に何が起きているの?

8月2日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価が一時900ドル以上も急落しました。この大幅な下落の背景には、アメリカの雇用統計が予想を大きく下回ったことがあります。具体的には、働く人の数の伸びがゆっくりになって、働きたくても仕事がない人の割合「失業率」が4か月連続で上がったので、アメリカ経済の将来に不安が広がりました。

円高が進んだ理由

同じ日に、ニューヨーク外国為替市場では円高が進みました。これは、アメリカの雇用統計を受けて、アメリカの中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)が利下げを早めるのではないかという見方が強まったためです。これまで大きかった日米の金利差が縮まることが意識され、ドルを売って円を買う動きが強まりました。

会社の成績と個人消費の減速

インテルの株価急落など企業業績への不安も広がり、投資家はリスクをさける姿勢を強めています。
また、アメリカ経済を支えてきた個人消費(家庭がどれだけモノやサービスにお金を使ったか)も減ってきているようです。コロナ禍の給付金で貯蓄ちょちくが増えたものの、その貯蓄が減ってきて、クレジットカードで使ったお金を払えない「延滞率えんたいりつ」も上昇しています。

まとめ
  • 企業業績への不安と個人消費の減速が影響
  • ダウ平均株価が一時900ドル以上急落
  • アメリカの雇用統計が予想を下回り、失業率が上昇
  • 円高が進み、ドルを売って円を買う動きが強まる

日本の株価はアメリカの株価に影響されるとよく言われます。実際に、アメリカの株価が下がれば、日本の株価が下がることはこれまでもたくさんありました。
このニュースは、株価や為替がどのように私たちの生活に影響を与えるのかを考える良い機会です。例えば、会社のもうけが減って株価が下がり、会社が人をやとわなくなり、仕事がない人が増える。経済の元気がなくなり、景気が悪くなる。株価はちょっと先の未来を写す鏡とも言われます。

また、円高になると海外旅行や輸入品が安くなる一方で、輸出産業にとってはマイナスとなります。家族でこのニュースを話し合いながら、日本や世界の経済が悪くなる可能性も考えて、家庭のお金をどう守るかを考える機会にしてください。

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