郵便料金の値上がりと配達遅れ:なぜ?
みなさんは手紙やはがきを送る機会がありますか?
2024年10月1日から、郵便料金が約30年ぶりに大きく値上がりします。また、「最近、郵便の配達が遅くなった」と感じる人も増えています。
なぜ郵便料金が高くなり、配達が遅れるようになったのでしょうか。「郵便はなぜ全国一律の料金なのか?」といった疑問についても一緒に考えてみましょう。
郵便料金が高くなる理由
2024年10月1日から、25グラムまでの定形郵便物は84円から110円、はがきは63円から85円になります。この値上げの背景には、手紙やはがきを使う人が減り、郵便会社の収入が以前よりも少なくなっていることがあります。
また、郵便を全国に届けるために必要なガソリン代や働く人の給料が上がり、郵便事業は赤字に陥りました。こうした理由から、郵便事業を続けるために値上げが行われました。
なぜ郵便が遅れるの?
最近「郵便や荷物が遅くなった」と感じている人が多いようです。2024年4月から、トラックドライバーの長時間労働ができなくなるルール(2024年問題)が始まりました。そのため、人手不足となり、長距離の運送では途中で交代しながら運ぶ必要が出てきたため、配達日数が以前よりも長くなっています。
また、土曜日の普通郵便配達がなくなったことで、配達がさらに遅れやすくなりました。
値上がりと配達の遅れが生活に与える影響
郵便料金が高くなると、フリマアプリやオークションでの送料が上がり、出品者や購入者の負担が増えます。はがきや年賀状をたくさん出す家庭では、1回の送付にかかる金額も大きくなりました。
また会社では、請求書や納品書を郵送するコストが増え、経営に影響するところもあります。配達の遅れによって、取引や予定に支障が出るケースも出ています。

関連ニュース・今後の新しい動き
2024年には自治体による「SmartPOST」といったデジタル通知サービスの導入や、ドローンを使った郵便物配送の実験も始まりました。また、メルカリなどのフリマアプリでは配送料金のシステムが見直されています。年末年始には交通事情でさらに配達遅延が起こる可能性も報じられています。
まとめ
- 郵便料金は2024年10月から上がる
- 値上がりの理由は、手紙やハガキを使う人が減り、費用が増えたから
- 配達が遅くなるのは、ドライバーさんの働く時間が短くなったり、土曜日の配達がなくなったりしたため
- 生活に与える影響は、フリマアプリの送料や年賀状の費用が増えること
郵便サービスは社会の大切なインフラですが、デジタル化や物価の高騰など時代の変化によっていろいろな課題に直面しています。みなさんは、手紙や荷物を送るときにどんな工夫をしていますか?全国一律料金の仕組みや郵便の歴史を調べてみると、経済やビジネスの仕組みもよく分かるはずです。今後、どのようなサービスが増えればもっと便利になるのか、ぜひ家族や友だちと話し合ってみてください。