米不足解消はもうすぐ?米不足の理由と卸業者の役割
米不足 食料供給困難事態法に「該当せず」 坂本農相|JAcom 農業協同組合新聞
坂本農相は9月6日の記者会見で現在の店頭からで品薄となっている米不足について、今年の通常国会で成立した「食料供給困難事態対策法」が想定する事態には「該当」しないとの考えを示し、量販店などに米が安定的に届くよう関係団体への働きかけなどに力を入れるとした。
米不足はそろそろ終わる、と言われています。まだお店には米があまりないところもあるようですが、その原因はいくつかあります。
昨年の天気の影響、外国人旅行者が増えたことでの外食産業の需要、一部の買い占めをする人たちの問題だけではなく、「卸業者」というお米を農家から買ってお店に売る人たちも関係しています。どうしてお米が足りなくなるのか、そして卸業者がどんな仕事をしているのか、考えてみましょう。
米不足の原因は何?
今年、スーパーでお米が少なくなっているのは、台風などの天気のせいでお米を収穫する時期が少し遅れていることが原因のひとつです。けれど、それだけではなく、たくさんの人が一度にたくさんのお米を買ってしまう「買いだめ」も影響しています。
卸業者って何をしているの?
「卸業者」とは、農家さんからお米を集めて、スーパーにお米を届ける人たちのことです。卸業者は、たくさんのお米を一度に届けると値段が下がってしまうのを防ぐために、少しずつお米を出荷しています。そのため、お米が届くのが遅れることがあり、結果としてお店にお米が少ないという状況が起きるのです。
卸業者がする大切な仕事
卸業者が流通量を調整することで、お米の値段を安定させることができます。みんながいつでも同じくらいの値段でお米を買えるのは、こうした調整のおかげなんです。
ただし一部の卸業者は、米を高い値段で売るためにわざと少しずつしか売っていないという意見もあります。需要と供給という考え方で、欲しい人がたくさんいれば、値段を高くしても売れる、という経済の基本ですね。
米不足はいつまで続く?
農林水産省によると、新しいお米は9月末ごろには店頭に並び始める予定です。それまでの2週間ほどは、お米が少ない状況が続くかもしれません。でも、新米が出回れば、お米不足も解消されるでしょう。
まとめ
- 米不足の原因には天気と買いだめが関係している
- 卸業者は、お米の流れを調整して価格を安定させている
- 新米が出ると、お米不足は解消される予定
- 卸業者の仕事が、みんながいつでもお米を買えるように支えている
お米が足りなくなったり、値段が変わるのは、私たちが毎日使っているお金やものの流れに深く関わっています。たとえば、学校の給食で使う食材も、こうした流れに影響を受けています。お米の流通や卸業者の仕事について調べることで、経済やお金の仕組みについてもっと知ることができるでしょう。
【無料オンラインイベント】8/25(日)「第3回 クイズで学ぶ!お金と社会のつながり」
<詳細・お申込みはこちら>