航空券も1日パスポートも!株主優待を出す企業が増えている
株主優待企業、2年連続で増加 新NISAで個人投資家呼び込み|47NEWS(よんななニュース)
株主に特典を提供する株主優待を実施する上場企業数が24年9月末時点で1494社となり、2年連続で増えたことが13日、野村インベスター・リレーションズ(IR)の調査で分かった。新しい少額投資非課税制度 ...
株主優待って聞いたことがありますか?
たとえば、東京ディズニーランドの入場券やANAの航空券割引といった特典をもらえる制度です。最近、これを実施する企業が増えているんです。
株主優待は、自社の商品やサービスを特典として提供する仕組みで、株を持つ人にとって魅力的なメリットとなっています。株主優待の増加の理由や背景、新しいNISAの影響について、見てみましょう。
株主優待とは?
株主優待とは、企業が自社の株を持つ人に対して提供する特典のことです。たとえば、自社の商品やサービスの割引券、お米やお菓子などのプレゼントがあります。これにより、株主はその企業をもっと応援したくなり、長く株を持ち続ける動機になります。
どうして増えているの?
2024年9月末時点で、株主優待を実施している企業は1494社となり、2年連続で増加しました。その背景には、新NISAという制度があります。この制度は少額投資の利益が非課税になる仕組みで、個人投資家にとって魅力的です。このNISAをきっかけに、株主優待の人気が再び高まっています。
コロナの影響とその後の変化
一方で、新型コロナウイルスの影響で多くの企業が一時的に業績を落とし、株主優待を減らしたり廃止したりした時期もありました。
たとえば、2020年から2022年にかけて株主優待を廃止した企業は約100社にのぼります。しかし、2023年から再び増加に転じ、2024年には上場企業の約33.3%が株主優待を実施しています。これは、企業が安定した個人株主を増やしたいという意図の表れです。
株主優待の目的とメリット
企業が株主優待を行う理由には、以下のようなものがあります:
- 長期保有の促進:
株主が株を長く持ち続けてくれることで、企業にとって安定した株主基盤ができます。 - 個人株主の増加:
多くの人が投資に参加しやすくなります。 - 自社商品のPR:
優待を通じて商品やサービスを知ってもらうきっかけになります。
さらに、株主優待は企業と投資家の信頼関係を深める役割も果たしています。
持ち合い株の解消と新しい株主の登場
日本では、以前は企業同士が「お互いが協力する関係を作る」ために、株を持ち合うことが一般的でしたが、最近ではこの慣習が減っています。その代わりに、個人株主を増やすために株主優待が活用されています。企業側にとっても、長期的に自社を支えてくれる株主は貴重な存在なのです。
株主優待と配当金、どっちがいいの?
項目 | 株主優待の魅力 | 配当金の魅力 |
---|---|---|
特徴 | 自社の商品やサービスが特典としてもらえる | 現金として受け取れる |
利用用途 | 商品やサービスを楽しむ | 貯金や他の投資に活用可能 |
具体例 | ANAの航空券割引、ディズニーパスポートなど | 配当金額は自由に使用可能 |
初心者向け | 身近な商品で投資の楽しさを実感しやすい | 自由度が高く、計画的な資産運用に向いている |
- 株主優待の魅力:自社の商品やサービスが特典としてもらえるので、身近にその企業を感じることができます。
- 配当金の魅力:現金として受け取れるため、自由に使い道を決められます。
どちらを選ぶべき?
初心者には、優待のある企業から始めるのも良いでしょう。特に自分が好きな商品やサービスを提供している企業を選ぶことで、投資がもっと楽しくなります。一方で、現金の自由度を重視する場合は、配当金を選ぶのも賢い選択です。
株主優待の例
- 伊藤ハム:おいしいハムの詰め合わせセット
- リンベル:カタログギフトがもらえて、選ぶ楽しさもあり
- ANAホールディングス:国内外の旅行で使える航空券の割引券がもらえる
- オリエンタルランド:東京ディズニーランドやディズニーシーのパスポート(入場券)
- 日本マクドナルド:ハンバーガーやポテト、ドリンクが無料でもらえるクーポン券
これらの優待は、自分が好きな商品やサービスを提供する企業の株を選ぶことで、投資に楽しさをプラスできます。
まとめ
- 株主優待とは、企業が株主に提供する特典
- 2024年には1494社が実施し、2年連続で増加
- 新NISA制度が個人投資家を増やすきっかけに
- 株主優待は、長期保有の促進や商品のPRなど、企業にとっても多くのメリットがある
- 配当金は現金として自由に使えるメリットがあり、優待との比較で自分の目的に合う選択が可能
株主優待や配当金のどちらを選ぶべきか、考えることは未来のお金の使い方を学ぶ良いチャンスです。
たとえば、家族で「どんな優待があればもっと便利になるか」を話し合ったり、友達と「配当金をもらったら何に使うか」を考えたりしてみましょう。自分にとって最適な特典や配当は何か、ぜひ考えてみてください!
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