AI時代こそ検算力!ソロカルの教訓

生成AIの普及で日本人に大きな利点、得意の検算習慣が間違い極小化 「ソロカル」に学ぶ電子頭脳の生活定着プロセス(1/5) | JBpress (ジェイビープレス)

 去る7月24日の東京大学哲学熟議『「生成AI」以降の企業戦略と人材育成、法理と倫理』は、立ち見も出る満場の参加者で大いに盛り上がりました。 基調講演をしてくださった甘利俊一先生、メ(1/5)

私が生まれた年に発売された「ソロカル」という製品があります。「そろばん」+「電卓(カリキュレーター)=「ソロカル」。1978年にシャープが発売した、そろばんと電卓を組み合わせた便利な道具です。最初はジョークのように思われましたが、実際には大ヒットし、1985年頃まで使われました。

このソロカルは、暗算や検算が得意な日本人に特に人気でした。しかし、現代では暗算の習慣がへり、アメリカやヨーロッパではレジ打ちのミスがよく起こっています。
現在、AI(人工知能)が発達する中で、日本人の得意な「検算」という習慣が再び注目されています。AIが便利になる時代に、なぜ検算が大切なのでしょうか?今回はソロカルとAIの関係について見ていきます。

ソロカルとは?

ソロカルは「そろばん」と「電卓」を組み合わせたユニークな道具で、1978年にシャープから発売されました。電卓が普及し始めた頃、計算結果が正しいかどうかを不安に思う人たちのために、後から検算できるそろばんを一緒に搭載したのです。このようにして開発されたソロカルは、特に日本人に人気があり、多くの家庭やオフィスで使われました。

検算の習慣とその重要性

日本では、買い物をした後にお釣りが正しいかどうかを確認する「検算」の習慣が根強く残っています。例えば、677円の買い物で1000円札を出した時、お釣りの323円を確認するのが当たり前だと思っていませんか?この検算の習慣は、ただの暗算力を鍛えるだけでなく、日常生活の中でミスを防ぐための大切なスキルとなっています。

一方で、キャッシュレス決済が増えている現代では、検算をしなくなる傾向が見られます。しかし、AIが進化し多くの計算や作業を代行してくれる時代だからこそ、人間の検算力が重要になってくるのです。なぜなら、AIもミスを犯すことがあるからです。

AI時代と日本人の強み

東京大学で行われた「生成AI」についての討論会でも、AIの倫理や使い方について議論されました。多くの専門家が指摘したのは、AIがどれだけ進化しても、AIが出す結果が常に正しいとは限らないということです。そのため、AIが出す答えをただ鵜呑みにするのではなく、自分で検算して確認する力がますます重要視されています。

特に日本人は、昔からの検算の習慣が身についているため、AI時代にも適応しやすいとされています。この「検算力」は、将来AIと共存していくための大きな強みになるでしょう。

まとめ
  • ソロカルは1978年にシャープから発売され、そろばんと電卓を組み合わせた道具
  • 日本人の検算習慣は、ミスを防ぐために大切なスキル
  • AI時代にも検算力が必要で、AIの出す答えを確認することが重要
  • 日本人の検算力は、これからの未来でも役立つスキルとして期待されている

みなさんはこれからのAI時代にどのように計算力を活かせると思いますか?また、ソロカルのような便利な道具が再び登場する可能性も考えてみてください。また「検算をする」ことで、自分の力にどんな良い影響があるのかを調べてみるのも面白いのではないでしょうか。

ソロカルについては、以下のサイトに詳しく掲載されていますので、チェックしてみてください。

http://www.dentaku-museum.com/calc/calc/1-sharp/6-sorocal/sorocal.html