円安は海外留学にも影響が…
円安、続いていますね。
12月に入ってからは1ドル 146~149円くらいで、一時期の150円超えではなくなりましたが、それでも前よりはずいぶんと円安です。
ドルだけでなく、ユーロ(フランス、ドイツ、オランダなどのヨーロッパでつかわれるお金)も同じ。円安ユーロ高なのです。今年2023年2月は140円前半だったユーロも、11月には160円前半まで円安になってしまいました。
さて、円安のせいで、海外に留学するためのお金が前よりも高くなっています。留学ジャーナルによると、今年10月に留学をしたいという相談はだいたい850人くらいで、新型コロナウイルスが流行する前に比べると8割ぐらい少なくなっています。
例えば7,000ユーロ必要だったとします。
1ユーロ 140円だったら、必要な日本円は98万円。
1ユーロ 160円だったら、必要な日本円は112万円。
14万円もかかるお金がふえてしまいます。
留学には授業料やご飯代、飛行機代、電車代、いろいろかかりますから、円安になるほど円をたくさん準備しないといけないのです。
ですので、留学している学生も円安のせいで、生活するお金がたくさんかかっています。オランダに留学している越智さんは、生活費が1.5倍から2倍になってしまいました。外ではなるべくご飯を食べず、自分で作っています。必要なものはリサイクルショップで買うことも多いそうです。
また、円安なので、働きながら留学できるワーキングホリデーが人気です。円安なら、外国でかせいだお金を円に交換するとき、円高の時よりも多く円に交換できるからです。海外でお金をかせいで、日本円に交換する。日本でバイトをするよりもかなりたくさんかせぐことができます。
でも、同じように考える人がふえて、せっかく海外に留学しても、希望する仕事が見つからないこともあるんです。ワーキングホリデーに参加する人はいままでの3倍になっています。
円安は、海外から日本に来る人や、海外でお金をかせぐひとにはいいかもしれませんが、日本円を主につかう人にとっては、とても苦しい状態なのです。来年2024年の春くらいには、今よりも円高になるのでは、と私は思います。
でも、日本や世界の出来事や政府の考え方ややり方で円のねだんはすぐに変わってしまうので、どうなるかはだれにもわかりません…