38年ぶりの円安 1ドル161円台!どこまで円の価値が下がるのか…
【速報】円安加速 1ドル=161円台突破 86年12月以来37年半ぶりの歴史的水準を再更新 | TBS NEWS DIG
先ほど、外国為替市場で円相場は1ドル=161円台まで円安が進みました。1986年12月以来、37年半ぶりの歴史的水準を再び更新しました。市場では、中央銀行にあたるFRBの利下げ時期がさらに遅れるとの観…
6/28の朝、1ドルが161円になるという、38年ぶりの円安が話題になっています。「〇〇年ぶりの円安」と何回も何回も言われています。つまりそれだけ円安が進んでいるのです。
円安とは?
円安とは、日本のお金である円の価値が、他の国のお金と比べて下がることです。今回のニュースでは、1ドルが161円という、1986年以来の低い価値になったことを言っています。
なぜ円安が進んだの?
理由の一つは、アメリカと日本の金利の差です。金利とは、お金を借りたときに払う利息のことです。
現在、アメリカの金利は約4%、日本の金利は約1%です。この差が大きいため、人々は高い金利がもらえるドルを買い、円を売るようになります。その結果、円の価値が下がるのです。
為替投機の影響
外国為替市場には、投機(とうき)目的で取引を行う人々もいます。投機とは、値段の変動を予測して利益を得るために取引を行うことです。彼らは、円安が進むことを見越してドルを買い、円を売る動きを強めています。この投機的な行動も、円安をさらに加速させる一因となっています。
円安のメリット
円安にはメリットがあり、特に輸出企業にとって大きな恩恵があります。
例えば、自動車や電機、機械などの輸出企業は、円安により海外での製品価格が相対的に安くなり、競争力が増します。その結果、売り上げや利益が増加します。
また、観光業も恩恵を受けます。円安により外国人観光客が日本を訪れやすくなり、観光業界の収益が向上します。
政府と日銀の対応
日本政府と日本銀行(日銀)は、4月末から5月初旬にかけて、円を買ってドルを売る為替介入を行いました。これにより円の価値を上げようとしましたが、再び円安が進んでいます。市場では、「さらなる介入があるのではないか」という声もあります。
為替介入とは?
為替介入とは、政府や中央銀行が外国為替市場でお金を売買し、為替相場に影響を与えることです。具体的には、円安が進む場合に日本政府や日銀が円を買い、ドルを売ることで円の価値を上げようとします。今年のゴールデンウィーク中にも1ドル160円になったときに、日本政府は為替介入を行い、円安をなんとか抑えました。
今年のゴールデンウィーク中に日本政府が為替介入をしたときの記事も読んでみてください。
円安STOP! 日銀と財務省の作戦
また外国為替の話です。円安の話は最近も書きましたが、とても大きな出来事があったので、今回も書きます。最近の円安の記事はこちらでした。 その出来事はゴールデンウィーク中に起こりました。それも2回です。ちなみに、外国為替取引 […]
今後の見通し
財務省の神田真人財務官は、最近の急速な円安に対して強い懸念を示しています。政府と日銀は市場の動向を注視し、必要な対応を取ると述べています。
「必要な対応」というのが為替介入である可能性が高いと言われています。
まとめ
- 円安とは、円の価値が下がること
- アメリカと日本の金利差が原因
- 為替投機が円安を加速させている
- 円安のメリットを受けるのは輸出企業や観光業
- 為替介入とは政府や日銀が通貨を売買すること
- 政府と日銀はゴールデンウィーク中に為替介入を行ったが、さらなる為替介入の可能性がある
円安がどこまで進んでしまうのか。為替介入は行われるのか。
私個人の考え:為替介入は165円くらいで行われるのではないでしょうか。また、金利差がある限り為替介入をしても、大火事にコップで水をかけるようなものなので円安を止めることはできません。7月に日本銀行は利上げをする可能性が高いので、そこではじめて円安が止まるかもしれません。今年2024年末には145円程度になると予想しています。
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