詩でひとの心をつかむ高校生の感性
みなさんのなかには、学校で「短歌」を習ったひとも多いのではないでしょうか。短歌とは、「五・七・五・七・七」という三十一文字で表現する詩のことです。
岩手県盛岡市の女子高校生、佐々木麻佑子さん(17)が書いた短歌が話題です。佐々木さんは子供のころ、ガムをまちがって飲んでしまい、「死んじゃうのかな」と思った時の感覚をプールの水におきかえて、短歌にしました。
佐々木さんの短歌はJR東日本の月刊誌「トランヴェール」8月号にのり、読んだ人がそれをX(旧ツイッター)に投稿。「いいね」が3万以上集まり、「みずみずしい感性」「心にしみる」と色々な人にほめられたのです。また、8月にあった全国高校生短歌大会(短歌甲子園)では、「雨」について詠んだ短歌も、審査員5人全員から高く評価をされました。
雨が好き あの子の笑顔も青空も ぜんぶ 嘘 だったと思えるから
佐々木麻佑子さん

佐々木さんは岩手県立盛岡第一高校の3年生で、有名な詩人である石川啄木と同じ高校です。石川啄木は『一握の砂』という作品集をのこしています。結核という肺の病気になってしまい、27歳という若さで亡くなってしまいます。
佐々木さんは短歌の魅力を「気持ちや出来事を言葉で表現できること」と話しており、大学では心理学や哲学を学んで考え方を広げたいと考えています。
「自分の感じたこと、思ったことを言葉にしてあらわす」こと。これは言葉を話すことができるわたしたち人間に与えられた能力です。なんでも「ヤバい」と言ってしまう若者に文句を言うおとなもいますが、せっかくの能力、いろいろな表現を使えるようになりたいですね。
記事作成者

- Progress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
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外国語大学卒業後に学習塾小中学文系/高校英語講師、パソコン教室インストラクター/営業を経て、2006年に外資系産業ガス会社に入社。以降16年以上、複数企業にて財務経理責任者やCFOを歴任。現在も複数企業の会計アドバイザー等を務める。
こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
2023年11月30日に「キッズノミクス クイズで学ぼう、お金と経済」を発売。
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