止まらない円安...

円安止まらず 1ドル=158円台に突入 約34年ぶりの水準を再び更新 | TBS NEWS DIG

円売りの動きが止まりません。外国為替市場で27日、円相場が1ドル=158円台に下落しました。およそ34年ぶりの円安水準を更新しています。外国為替市場では、日本銀行が26日…

あっという間に158円まで円安。4/12に「34年ぶりに円安153円」というニュースを紹介しました。

34年ぶりの円安153円

日経平均株価が34年ぶりに高値というニュースが少し前にありました。 そしてついに、円の価値も34年ぶりに安くなって153円台になりました。1ドルと交換するのに必要な日本…

それからも円安は止まらず、154円、155円、156円、157円、そして158円になってしまいました。
何度も書きますが、円安というのは円の価値が下がること。
1ドルと交換するのに必要な日本円が今は158円必要ということです。

今回、158円にまでなった理由の1つが、日本銀行の会議で決まったことなのです。

日本銀行は大事な会議で、「もうしばらく今のままでやっていく」ことにしました。
今のまま、というのは「金利を上げる(お金を銀行に預けたり、お金を銀行から借りたりするときにかかる利息りそく)ことはもう少し先にする」ということ。

今の日本では金利がとても低い(預けても利息がほとんどつかない)。アメリカは金利が高いから利息が日本よりつく。金利が高いほうがお金は増えやすいから、みんなアメリカドルの方を買う。円の人気が下がる。この2年くらいはずっとそんな感じなのです。

前回の会議で、これから少しずつ金利を上げていく予定ということは決まったけど、そんなに急には上げないとも言っていました。

一方、アメリカはこの2年くらいで金利をどんどん上げてきたから、今年はそろそろ下げようかな、という予定でした。だけど、インフレ(モノの値段が上がり続けること)がなかなかおさまらないから、下げるのはもっと先になりそうに変わってきました。
※インフレをとめるために金利を上げる理由はまた別の機会にくわしくお話しましょう。

日本
金利が低い → 利息がほとんどつかない → 金利は上げるけど、もうちょっと先 → 人気なし


アメリカ
金利が高い → 利息がたくさんつく → 金利は下げるけど、もうちょっと先 → 人気あり

つまり、ほとんど何も変わっていないのです。日本円の人気は下がったまま。

それに、日本銀行は日本のモノの値段がどれくらい上がるかを予想する報告書も出したのですが、今後2年間でモノの値段は少しずつ上がる見込みだけど、急に上がったらやり方を変えるかもだけど、とりあえずこのままでやってみるということでした。

この発表で、もっと円が売られて円安が進んでしまったのです。

この話はとってもむずかしいけど、みんなの生活にかかわることだから、おうちの人と話してみてください。

最後に、私が小学6年生(当時)と円安について考えた授業の一部をご紹介します。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
外国語大学卒業後に学習塾小中学文系/高校英語講師、パソコン教室インストラクター/営業を経て、2006年に外資系産業ガス会社に入社。以降17年以上複数企業にて財務経理責任者やCFOを歴任。現在も複数企業の会計アドバイザー等を務める。
こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
2023年11月30日に「キッズノミクス クイズで学ぼう、お金と経済」を発売。
『「会計」「IT」「英語」があれば、社会人人生なんとかなる』がポリシー。