
教育情報メディア「ACTIVE!」x 社会経済ニュースメディア「キッズノミクス」共同企画
大学の経済・経営学部を探検!
関西大学 経済学部長
榊原 雄一郎 先生【第1部】
※第5部は
教育情報メディア ACTIVE! に掲載しています。
はじめに
こどもと一緒に楽習する教育情報メディア「ACTIVE!」と社会・経済ニュースメディア「キッズノミクス」では、「好奇心を刺激する学び」をテーマに記事の配信に取り組んでいます。
今回は両メディアの共同企画「大学の経済・経営学部を探検!」と題した特集記事をお届けします。

今回は、関西大学経済学部の榊原教授をお迎えし、経済学部の学びの魅力やカリキュラムの特色についてお話を伺いました。
地域経済論を専門とする榊原教授に、都市の発展や経済構造の違いを通じて「広い視野で社会を理解すること」の大切さを教えていただきました。また、関西大学ならではの教育環境やゼミでの学び、学生たちの就職先の動向についても触れ、現代の学生が持つ課題や未来の可能性についてもお伺いしています。
進路選びに悩む学生やその保護者の皆さんにぜひ読んでいただきたいインタビューです。
インタビューにご協力いただいた先生

榊原 雄一郎 先生
関西大学
経済学部 学部長
地域経済論を専門とし、都市の発展や産業集積に関する研究に取り組む。東北大学で経済学を学び、関西大学にて長年教育・研究活動を行い、地域経済の視点から日本各地の都市や産業の動向を探求。学生に経済の面白さを伝え、広い視野を持った社会理解を促す教育に力を注いでいる。
経済学の魅力

まずは学部長の自己紹介からお願いします!
榊原先生:はい、今(取材時)48歳なのですが、経済学部ではかなり若い学部長になります。
一方で、私は関西大学には30代の初めから来ているので、今年(取材時)で19年目になります。ですので、年齢は若いですが、関西大学にいる期間は長いということもあって、「若手のベテラン」的な存在として学部長に就任しました。
私の専門は地域経済論です。大阪という都市は、日本第2の都市として非常に誇り高い場所です。ただ、かつては東京と並び称される存在で、特に商業の面では東京以上の影響力を持っていたこともありました。しかし、地域経済論の観点から見てみると、今の大阪はその頃の面影がないというのが正直なところです。
私の授業では、理論的な話だけでなく、戦後の日本で地域経済がどのように変わってきたのか、現実の経済に基づいた内容をお話ししています。
経済学部には基本的なミクロ経済学やマクロ経済学があり、私が担当している地域経済論はその応用的な分野になります。他の大学と比べても、関西大学の経済学部には非常に多くの専門科目を教える先生がいるので、その点が非常に面白いと感じています。

「経済学」という言葉やイメージで難しいと感じている方が多いかもしれませんね。

榊原先生:そうなんですよ。特に数学に苦手意識を持っている学生が多いです。
でも、世の中の政治や環境問題など、すべてのことが経済と関わっています。経済って本当に面白いですよね。私としてはその面白さを伝えたいのですが、学生たちは「数学が難しくて自信がない」と感じていることが多いようです。
そのため、私は学部長として、この苦手意識をなるべく取り除きながら、経済学の持つ魅力をどうやって学生に伝えていくかを考えています。
学部長に就任したのは2024年10月1日で、まだ日も浅いですが、若い世代に経済の面白さを伝えたいという強い思いがあります。難しそうに感じるかもしれないけど、やってみたら意外とできる!というメッセージを伝えていけたらと思っています。今回の取材も、その思いを共有したくてお受けしました。
関西大学 経済学部長
榊原 雄一郎 先生 インタビュー
※第5部は
教育情報メディア ACTIVE! に掲載しています。
インタビューにご協力いただいた大学のご紹介
関西大学
大阪府吹田市山手町3丁目3番35号
関西大学は1886年に創立された歴史ある総合大学で、大阪府に複数のキャンパスを構えています。幅広い分野の教育を提供し、社会で活躍できる人材の育成に努めています。豊かな学びと多彩な経験を通じて、地域社会に貢献することを目指しています。
関西大学経済学部は、基礎から応用まで幅広い経済学の知識を学べるカリキュラムを提供しています。ミクロ・マクロ経済学やデータ分析など多岐にわたる科目が揃っており、少人数制のゼミで実践的なスキルを磨く機会も豊富です。現代の経済課題に対応できる人材の育成を目指し、学生の自主的な学びをサポートしています。