悪質ビジネス?「若者のフルーツ売り」体験者が語る実態と問題点

街中に出没する“若者のフルーツ売り”、その悪質な“嘘まみれ”の実態を経験者が暴露 | ビジネスジャーナル

話題の“若者のフルーツ売り”が、ついに筆者の事務所がある東京・千代田区内の某駅前にも出没した。“若者のフルーツ売り”とは、最近インターネット上などで出没情報が頻...

街中で「フルーツを買ってください」と声をかける若者たちを見かけたことはありませんか?
大きなかごにフルーツをいっぱい入れて、通行人に話しかけるこの「フルーツ売り」は、一見すると普通の商売のように見えますが、実は問題があることがわかってきました。彼らはなぜこのような仕事をしているのでしょうか?そして、この「フルーツ売り」の仕事の裏には何が隠されているのでしょうか?

この記事では、この数年で増えた「若者のフルーツ売り」について考えています。

フルーツ売りって何?

この数年、駅前やコンビニの前で若い人たちがフルーツを売り歩いていることがあります。彼らは「売れ残ったフルーツを安く売っているので、1つ買ってくれませんか?」と話しかけてきます。たとえば「今日は特別にみかんを100円で売りますよ」と言って、買ってくれそうな人に次々と声をかけるのです。しかし、実際にフルーツを手に取ってみると、スーパーで買うより高い場合もあります。
「市場で直接仕入れた」「今日だけ安く」などと言ってフルーツを売り込みますが、実際には売れ残りのフルーツを高額で売りつけることが多いのです。

若者のフルーツ売りと手口

このフルーツ売りの背後には、彼らを雇う会社があり、そのビジネスが「やりがい搾取さくしゅ」という問題をかかえています。やりがい搾取とは、働いている人たちに「やりがいがある」と感じさせながら、実際には低い給料で長時間働かせることを指します。この記事に出てくるフルーツ売り体験者によると、日給1万円と書かれている求人に応募しても、実際には売れた分だけの少ない給料しかもらえないという仕組みになっていたそうです。

※搾取とは:「権力者が労働者に対して、十分な対価を支払わない」という意味で使われることが多い。簡単に言えば、「たくさん働かせて、お金をあまり払わない」こと。

クーリングオフ制度って何?

もしフルーツを買った後で「やっぱりやめたい」と思った場合、クーリングオフ制度を使って返金してもらえるかもしれません。クーリングオフ制度は、訪問販売などで商品を買った後、一定期間内であれば返品できる制度です。ただし、フルーツのような商品が3,000円以下の場合は、この制度を使うことができません。そのため、売り子が身元不明の場合や、安い値段で購入した場合は返金が難しいことが多いです。

どうすればいいの?

フルーツを買うときは、まずその場で冷静に考えることが大切です。「安い」と言われても、相場を知っていれば、それが本当にお得かどうか判断できます。さらに、もし不審に感じた場合は、消費生活センターに相談したり、警察に報告することもできます。若者たちがこのような仕事をしている背景には、彼ら自身も騙されている可能性があるため、注意して行動しましょう。

まとめ
  • 若者のフルーツ売りは、売れ残りのフルーツを高額で売る悪質なビジネスの可能性
  • 広告で言っていた給料を払ってくれないことがある
  • クーリングオフ制度は、3,000円以上の取引で使える可能性がありますが、低額の場合は難しい
  • 若者の「夢」「やりがい」を利用して若者をだまして働かせている可能性

この数年、特に新型コロナウィルスが流行した頃から「フルーツ売り」による被害が増えています。大阪市では、このような手口で多くの人がだまされてしまっており、行政が注意を呼びかけています。消費者がしっかりと情報を持ち、詐欺さぎに巻き込まれないようにするための取り組みが進められています。

このフルーツ売りについて、あなたはどう思いますか。すべてが悪質ではないかもしれません。しかし、社会のことや経済のことをしっかりわかっていない若者をだましている可能性もあります。

働いたぶんだけお金をもらうことは当たり前です。「やりがいがある」ということで、お金をじゅうぶんに払ってもらわなくてもがまんすることは正しいのでしょうか。

若い人はだまされやすかったり、本当は正しくないとわかっていても、どうしたらよいかわからないまま、続けてしまうこともあります。困ったときは必ず家族や信じられる大人に相談することを忘れないでください。どうか断る勇気を持ってください。

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