若者に広がる「電話がこわい」

「緊張で頭が真っ白」広がる若者の″電話恐怖症”◆達人が教える応対のコツ【時事ドットコム取材班】#令和に働く:時事ドットコム

 オフィスの電話が鳴るとビクッとする、受話器を取ると緊張で頭が真っ白になる―。特に働き始めたばかりの人ほど、こんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。20~30代の7割超が「電話応対に苦手意識を感じている」という現代。「電話恐怖症」が広がる背景には何があるのか、どうしたら克服できるのか、取材しました。(時事ドットコム編集部 谷山絹香)

みんなは、電話が鳴るとドキドキしたり、電話に出るのが怖いと感じたことがありますか?
実は、若い人たちの中には、電話に出るのが怖い・苦手だという気持ち「電話恐怖症」を持っている人が増えているそうです。どうしてそんな気持ちが生まれるのか、そしてどうやって克服できるのかを一緒に考えてみましょう。

電話よりチャットが安心

最近の調査によると、20代から30代の若い人たちの多くが電話に出るのが苦手です。たとえば、新しく会社に入ったばかりの人たちの中には、「電話で話すのが怖い」「うまく話せない」と感じる人が多いのです。ある女性は、「電話は考えながら話す必要があるから、言葉に詰まってしまうことがある」と言っていました。

家庭での固定電話の減少

若い人たちが電話を苦手と感じる理由の一つに、家での固定電話の使用が減っていることがあります。固定電話がある家庭の割合は年々減っており、特に若い人たちにとって、電話に出る機会が少なくなっています。これが、電話に対する苦手意識を育てているのです。

調査結果:若者の7割が電話が苦手

2023年に行われた調査では、20代から30代の72.7%が「電話に対して苦手意識がある」と答えています。SNSやチャットが普及し、若い人たちが電話で話す機会が減ったことが影響しています。

電話応対を克服するには?

「電話恐怖症」を克服するためには、まずは「慣れ」が大切です。電話応対のコンクールで日本一になった橋本美穂さんは、「電話では、顔が見えないからこそ、明るい声で話すことが大事」とアドバイスしています。また、クレーム対応の時には、心の中で「この人は私に怒っているわけではない」と考えることで、心のダメージを減らせると言います。

まとめ
  • 若い人たちが電話を苦手に感じる理由には、家での固定電話の減少やSNS、チャットの普及がある。
  • 電話で話すことは、インターネットが発達しても、仕事や生活の中では必要なことが多い。
  • 苦手という気持ちをなくすためには、少しずつ経験を積み重ねて慣れていくことが大切。
  • 家族や友達と「電話の苦手を克服する方法」について話し合ってみよう。
  • 電話でうまく話せるようになると、将来の仕事や人間関係にも役立つことがある。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があれば、仕事に困らない」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。